ハロウィンにおすすめしたいえいご絵本|ヴァンパイアから教えてもらう違いの楽しさ

ハロウィンにおすすめしたいえいご絵本|ヴァンパイアから教えてもらう違いの楽しさ

性別、人種、言語、宗教…様々な違いで成り立つ世の中。

今後はさらに垣根が低くなり、ミックスカルチャーの中で生きていくことになる子供たち。
彼らは、様々な「違い」に出会った時、どのような感じ方をするのでしょうか?

 

自分とは違うことを、おもしろいと感じられるか、ネガティブな気持ちで見てしまい、壁を作ってしまうのか。

 

親としてはもちろん、わが子に「違うからおもしろい」と感じられる(違いをプラスに持っていく)、また、違いをのけて本質を見ることができる(違いをフラットにする)といったことができるようになって欲しいと願います。

 

にもかかわらず、です。

先日、私は4歳の息子のスクールからの連絡に愕然としました。

 

「息子さんが日本人のお友達以外を『インド人』と呼んでいます」とのことでした。

私も夫もショックを受け、どのお友達にもお名前があること、「なにじん」でくくってしまっては、その子たちはイヤな気持ちになること、息子自身もお友達を増やすことができず良いことは何もないこと、を説明しました。

 

しかし、この事件から自分や夫の言動により気を付けるようになり…他でもない、私たちが「インド人」と話していることに気が付いたのです。

 

再びの愕然。

「インド人はこうだ。日本人はこうだ。」大人が言ってしまいがちな、しかしこれからの世界には無意味かつ不愉快なこのフレーズ。

それからは、使わないように、本当に気を付けています。

 

「なにじん」でくくらないこと。

くくることで見失ってしまうもの。

 

わたしが出会ったそんな気づかないうちに持ってしまっている偏見を親子で気付けるえいご絵本を紹介致します。

 

▼ハローウィンの季節に合わせて読みたい「Vampire Peter

「違うから」おもしろい。「違うけど」優しい。

「違い」の受け取り方と「ものの見かた」について考えさせられるおすすめえいご絵本

 

着ている服や、お弁当、家族もみんなヘンテコな転校生、吸血鬼のピーター。

おまけに、いつもふざけたり、お友達を噛んだり(!)と問題ばかり起こす「学校一の悪い子」。

ある日、クラスで飼っているネズミがいなくなり…。

 

ピーターは本当に「悪い」の?

それとも「違う」だけ?

 

途中で出てくるピーターとその家族が話す「違う言葉」は、子どもたちには大ウケで、何度も繰り返し読まされ、読み終わった後に「実は見えていなかった真実」を探しに、前のページに戻って探して…読んだ後も子供とインタラクティブに楽しめる1冊です。

 

Vampire Peter (外部リンクに飛びます)

えいご絵本 VAMPIRE PETER

 

著者:上田えり

インド在住、「かっこいいもの好き女子」と「かわいいもの好き男子」の母。中学時代をインドのアメリカンスクールで過ごしており、自分の子供たちにも「英語」や「異文化」をハードルと感じず育っていって欲しいと強く願っています。目下の夢は、家の壁の一部を一面黒板にすることと、家の一角に、小さな図書館コーナーを作ること。