えいご絵本 インド

えいごがもっと好きになる。えいご絵本読み聞かせのコツ

英語の発音や英語力に自信がない方から「間違った発音で読み聞かせをしてよいのか」「どんな風にえいご絵本の読み聞かせをしてよいか」というご質問をいただきます。

えいご絵本は、英語の上達を目的として読み聞かせを始める方が多いかと思いますが、将来的にはえいごの勉強が楽しくなり、自分からえいごの勉強を自発的にし、最終的には、自分の考えをえいごで話せるところまでを考えてみると、えいごに触れる導入フェーズでは、「えいごってなんか楽しいね!」という感情を醸成することがとても大切だと考えています。 

ここでは、英語を読むことだけを目的にせず、えいご絵本の世界を楽しむことから初めるためにどのように読み聞かせを始めたら良いかを、ご紹介していきます。 

 

読み聞かせするためのリラックスタイムを作る

土曜日や日曜日の空き時間や日々の寝る前など、1回5分程度でも良いです。時間を作り、子供とえいご絵本だけに向き合う、リラックスタイムを作ってみてください。

 

いつでもどこでもえいご絵本を持ち歩く

どこへ行くにもえいご絵本を1冊で良いので持ち歩きいてみてください。混雑した地下鉄などで絵本を開くとと、子供の気持ちも落ち着いたりする効果もありおすすめです。

我が家では車に数冊絵本を置いてあります。子供を朝学校まで送る間でえいご絵本の読み聞かせをしたり、子供がただ本を開いてイラストを楽しんだりしています。

この習慣が「時間が空いたから、えいご絵本を読んでみよう」という習慣化の基礎になります。

 

イラストをじっくり楽しむ

ページを開いたらまず5秒くらいじっくりイラストを見る時間をとってあげてください。子供に、えいご絵本の世界観を堪能させてあげる時間です。これは、えいご絵本の内容を理解することを促すためにも大切な時間です。

大人が考えるよりも子供はページの内容を処理することに、時間がかかっているという背景もあります。 

英語のリーディングの練習でも、読み始めの時期はイラストをヒントに自信のない英単語を読むことを促します。

 

ゆっくり読む 

ネイティブ風にスムーズな英語で読み聞かせる必要はありません。一語一語ゆっくり、はっきりとした発音で子供にわかりやすいように読んで上げましょう。

発音に自信がない方も、まずはジャパニーズアクセントの英語で問題ありません。

世界に出れば、英語をネイティブ言語にしない国々が自国のアクセントで堂々と英語を話している人がたくさんいます。

読み聞かせをするお父さんやお母さんがえいごを自信を持って話している姿を見て、子供にも自信やえいごに対するポジティブな印象を持たせて上げることが大切です。

  

一緒に質問したり、答えたりする

イラストや新しい英単語やコンセプトがあったら、「これってどういう意味?(What does it mean?)」「これってなに?(What is it?)」「どう思う?(What do you think about this?) 」など、質問を投げかけてみましょう。 

これに正解はありません。わからないときは、「わからない」と正直に言うことも勇気です。間違ったことを言っても「おもしろいね!」「そうかもね!」と肯定した上で「パパはこう思ったよ」など、伝えたい情報を添えて上げてみてください。

英語にまだ馴染みがないお子さんの場合、日本語でよいのでイラストについて「これってなんだろうね?」「この子は何しているんだろうね?」「このシーンは夏かな?冬かな?」といった質問をしてみてください。

読み手と子供が、未知のものを一緒に探求しているこの時間がとても大切です。このプロセスが、本の内容や身の回りの世界と関連して起こっていることについて話し合い、繋げ、好奇心を育てる機会になります。

 

自分らしく読む

えいご絵本を読む時に、エンターテイナーになる必要はありません。特に子供と一対一の場合は、お父さんやお母さんの声で読み聞かせてあげることが、子供にとって特別な時間であり体験だからです。

 

読み終えなくて大丈夫です

長めのストーリーや難易度が高いものは読む方も「読み切れるかな」と自信をなくしたり、このえいご絵本は読みたくないなとネガティブになりがちですが、読み終えなくても良いというルールにしてみましょう。

5分だけでも、開いたページから読んでみる。最後の5ページだけ読んでみる。といったランダムな読み聞かせでも大丈夫です。

 

+++++++++++++++++++++++

 

自然に絵本を手に取るように

えいご絵本を読む時間が、安心で楽しい時間になる体験となるように意識して、英語絵本の読み聞かせを初めて6年が立ちました。 

2歳までは、絵本を口に入れておもちゃのように楽しんでいる時期もありました。

そのうちに、時間が空いたら自然に英語絵本を手に取り、イラストだけを眺めるようになり、6歳になった今はひとりで声を上げて読み上げるようになりました。

なんか英語絵本って楽しいよね。ワクワクするね!といった時間と空間づくりをしていけるとよいですね。

 

Suguri Mikami

著者:見上すぐり

金融機関、マーケティング支援会社を経て、インドでデジタルマーケティングエージェンシーを創業。子供がアクティブラーナーを育てるためにえいご絵本の読み聞かせを0歳からはじめたことがきっかけで、えいご絵本の世界が大好きに。800冊以上のえいご絵本と猫4匹に囲まれて暮らしています。音楽と動物、自然が大好き。