
8月9日は世界の先住民国際デー|おすすめのえいご絵本「Do!」で多様性にアートから触れる
#クリエイティビティ #アート #ファインモータースキル #歴史 #D&I #SDGs
8月9日は「世界の先住民国際デー」
インドの先住民族はなんと!推定1億400万人で、国内人口の8.6%を占めています。705の民族が公式に認められていますが、それ以外にも、指定部族の資格を持ちながら、公式に認められていない民族が多数存在していると言われています。
*ここでは、国際連合センターの定義にならい先住民族と部族を同義語として使用しています
わたしもインドの地方へ撮影に出向いた時に、現地の方から「あの線からは先住民が住んでいるので彼らのサンクチュアリには基本的に外部の人は入れないことになっているんだよ」と言われたことがあり、こんな身近に先住民族が住んでいるのかと驚いたことがあります。そして、地元民の方々が先住民族のライフスタイルを壊さず尊重している姿勢にあたたかい気持ちになったことを記憶しています。
先住民は世界のどの地域にも居住し、彼らが居住あるいは利用する地球の陸地面積は22%に上るそうです。人口は少なくとも3.7億~5億人が想定されており、世界の文化多様性の大部分を形成し、7,000近い言語の大半を生み出し、話しているそうです。
そんな先住民国際デーにご紹介したい絵本がインドのワルリ族に伝わるWarli Art(ワルリアート)を題材にしたこちら!
おすすめえいご絵本|Do!|やってみよう
インドの部族のひとつワルリ族のアート、ワルリアートが描かれたえいご絵本です。工芸品のようなハンドメイド本の数々で、各国から賞賛を集める「タラブックス(Tara Books)(Numeroより引用)」によってその美しさが絵本となって再現されています。
日本に住んでいると今の世の中に部族が生息していることへの創造力はなかなか働きにくいものですが、「絵本×アート」の組み合わせを通してダイバースな世界に触れる機会を作ってみてはいかがでしょうか?
Warli Art(ワルリアート)ってなに?
ワルリアートは、インドのマハラシュトラ州(首都ムンバイ)の北サヒャドリ山脈に住む部族民によって作られた部族芸術です。
インドのインターナショナルスクール(国際バカロレアを取り入れた学校)でも、ワルリアートを使った授業がキンダーガーデンなどで導入されています。
ワルリアートは、線と基礎的な円や三角などのカタチの組み合わせによって表現がされているため、下記のような順序で絵本と一緒にアートを楽しむことができます。
- まずは、ワルリアートを観察し、子供がカタチの種類を見つけることから始めます。
- そして、それらの基礎的なカタチをもとにどのようなパターンが存在しているかを洞察し、理解していきます。
- 最後には、実際に自分でカタチを手書きしたり色を塗り、これを切りぬいたりして、組み合わせることで、どのようなものを表現していくかまで、自分の手を使って学べるところがおもしろさです。
シンプルでありながら、創造性を楽しめるアートであることから3歳以上のお子さんからチャレンジしていただけます。
先住民が無視されてきてしまった歴史
先住民デーが発足した背景にはちょっと悲しい背景があります(以下、ユネスコスクールより)。
「多くの先住民族は、疎外、極度の貧困、その他の人権侵害に直面し続けています。ユネスコは先住民族とのパートナーシップを通じて、世界の文化的および生物学的景観の多様性を維持する上での彼らの重要な役割を認めながら、彼らが直面する複数の課題への取り組みを支援することを目指しています。」
インドでも、先住民はヒンドゥー教やイスラム教などの宗教に属さず、独自の文化を保ちつづけてきたとみなされるコミュニティを指す名称とされており、このコミュニティの指定カーストは不可触民と言われるインドのカースト制度で低い位置づけにあり、歴史の中で苦しんだ体験をしてきています。
だからこそ、先住民のアートを入口に、彼らの存在を知るという機会をもつことで、ダイバースな世界を未来に繋げるきっかけになったらという想いを込めて「Do!」をご紹介しています。
アートからダイバースを知り、子供の準備ができたら過去の歴史にも触れていく
お子さまとは、先住民の独自の文化を楽しみ尊重することから始めてください。決してネガティブな情報から始めないことが大切です。というのも、子供たちの自尊心や自己肯定感が育ち、異なる人や文化を尊重できる準備ができていないタイミングでネガティブな情報から入ってしまうと、その部分だけに囚われてしまう可能性があるからです。
子供の心の状態を整えた上で、徐々に歴史的背景にも触れていってみてください。
わたしたち人類がどのようにお互いの違いを受け入れ、尊重していくことができるのかについて、親子で絵本を通じて話し合ってみるところまでを目的として、Do!を長く楽しんでいただければ嬉しいです。
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著者:見上すぐり
金融機関、マーケティング支援会社を経て、インドでデジタルマーケティングエージェンシーを創業。子供がアクティブラーナーを育てるためにえいご絵本の読み聞かせを0歳からはじめたことがきっかけで、えいご絵本の世界が大好きに。800冊以上のえいご絵本と猫4匹に囲まれて暮らしています。音楽と動物、自然が大好き。